管理者編ブログSEO

ブログSEOこれだけはゼッタイやりたい!10のコト:管理者編

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<質問>

ブログの記事にはとても自信があり、どう見ても、内容の量・質ともにライバルブログよりも抜きん出て良くできていると思います。
前回の記事、「一番簡単なブログSEO・10のポイント : 執筆者編」を参考に見直しましたが、アクセスがなかなか増えません。ブログ管理者として、どのように運用していけばよいのでしょうか。

<回答>

いつもご愛読ありがとございます。
ブログ管理者は、記事執筆者と異なる視点でのブログ運用が必要になります。今回はブログ管理者が抑えておきたいブログSEOについて紹介します。

<目次>

ブログ構造に関する5つの対策

まず非常に重要な点は、ブログの構造を最適化していくことです。これは今後のブログ運営をしていく際、3つのメリットを得ることができます。

(メリット1)検索エンジンのクローラビリティを高める

⇒検索エンジンに掲載されるには、検索エンジンのロボットがブログをクロールし、ページの内容を正確にインデックスすることが第一の基本です。しかし、クローラビリティが悪いままでは、検索エンジンがブログの内容を把握できず、インデックスできません。当然SEOどころではありません。ブログSEOの第一歩は、クローラビリティを高めることが重要です

(メリット2)サイトリンク表示が得られる

⇒検索結果画面において、サイトリンクが表示されやすくなります。サイトリンクとは下図の枠線内を指します。 Googleによると “ユーザーの役に立つと判断した場合にのみ” 表示されます

検索結果画面のサイトリンク

(メリット3)ユーザーのブログ体験が向上する

ブログ構造を改善することで、ユーザーのブログ体験も向上します。それに伴い直帰率や滞在時間がよくなれば、ユーザーのロイヤリティが高まり、検索順位にも良い影響が出る可能性があります。

では、SEOフレンドリーなブログ構造にしていくにはどのようにすれば良いのか。それには5つのポイントがあります。

【SEOに効果的なブログ構造1】シンプルかつ論理的な階層構造

階層構造のイメージ階層構造をシンプルかつ論理的にしましょう。 

  • シンプルな階層構造
  • 論理的な階層構造
  • メインカテゴリの数は2~7個に
  • サブカテゴリの数もバランス良くなるように

【SEOに効果的なブログ構造2】URL構造を、階層構造に合わせる

URL構造は検索結果に表示されるURLにも影響します。URL構造をシンプルかつ論理的にすることは、ユーザーと検索エンジンの両方に多くの情報を伝えることができます。

※URL作成の際の注意点

  • URLには、コンテンツと関連した単語を使用し、不要なパラーメーターやID、キーワードの詰め込みなどは避けます。

階層構造とURL構造を一致させるとは・・・

 

【SEOに効果的なブログ構造3】ナビゲーションを、階層構造に合わせる

ナビゲーション上で表示する構造も、基本的には階層構造と合わせます。ナビゲーションをしっかり設計しておくことで、ユーザーが目的のページにたどり着くのを助け、また、検索エンジンがコンテンツの重要性を把握するのにも役立ちます。

※ナビゲーション作成の際の注意点

  • ナビゲーションは、検索エンジンが理解しやすいよう、できるだけテキストで作成し、ドロップダウンメニューやアニメーションでの作成は控えます。
  • ナビゲーションをあまりに深すぎる階層を表示してしまうとユーザビリティ低下につながる場合があります。表示する階層は浅めにしておくと良いでしょう。

【SEOに効果的なブログ構造4】パンくずリスト・サイト内リンクを設定

パンくずリストとはパンくずリストはGoogleが推奨しています。必ず作成しましょう。検索エンジンに有効なだけでなく、 初見のユーザーでもカテゴリページや(一つ上の階層)HOMEページに素早く移ることができます。

また、パンくずリストだけでなく、サイト内リンクを適切に設置し、全てのページがリンクしてリンクされるような構成にします。 そうすることで、リンクジュースの流れを良くする効果があります。

※パンくず設定の際の注意点

  • パンくずを設定する際は、適切なマークアップ方法で行いましょう。
  • 適切にマークアップすることで、検索結果画面にパンくずリストが表示されるようになります。

検索結果画面に表示されるURL

【SEOに効果的なブログ構造5】サイトマップを作成

ユーザー向けにHTMLのsitemap、検索エンジン向けにXMLのSitemapを用意しましょう。検索エンジンのためのサイトマップは、インデックス性の向上や、コンテンツ追加を検索エンジンに伝える効果があります。サイトマップの送信については、「【保存版】ウェブマスターツールの使い方!ホームページの改善の為の活用術!」をご参照ください

ブログの評価を高める2つの対策

ブログの記事品質を保つことが最重要ではありますが(参照:一番簡単なブログSEO・10のポイント : 執筆者編)、ブログ管理者はブログサイト全体の評価を高めるための工夫もしましょう

SEO対策上、重要度が高いページを優先的にクロールしてもらうために、重要度が低いページに以下の設定を行います。

クロール不要ページは、robots.txtで回避

Google社の「検索エンジン最適化スタートガイド(PDF)」によると、以下が推奨されています。

検索結果のようなページはクロールさせない
※ 検索結果のページから、さほど価値が変わらない別の検索結果のページへ飛んでも、ユーザーの利便性を損なうだけです

同一か、ほとんど違いがない自動生成されたページを大量にクロールさせないようにする
※ 「重複コンテンツに近いこれら100,000ものページはインデックスされるべきだろうか?」と問い直してみましょう

プロキシサービスによって生成されたURLはクロールさせないようにする

低品質ページは、「noindex,follow」を活用

ページのmeta情報にnoindex,followを設定することで、検索エンジンに「このページはインデックスしなくていいけれどリンクを辿ってください」と伝えることができます。

  • アーカイブページ
  • タグページ
  • 品質やオリジナリティに乏しいページ

⇒これらの設定をすると検索エンジンにインデックスされる数が減るように思えるかもしれません。しかし、検索エンジンにインデックスされるページを高品質なページばかりにすることで、ブログサイト全体の評価を高めることができます

モバイルサイトをGoogleに知らせる

2015年の4月よりモバイルのユーザー体験・ユーザビリティが、モバイル検索順位に大きく影響するようになりました。モバイル対応をしたら、Googleのモバイルフレンドリーテストにパスしているかを確認しておきましょう。また、PC用URLとモバイル用URLは同一なことが望ましいですが、もしもURLが異なる場合は、モバイルサイトURLを、Googleに知らせましょう。(参照:Google Developers モバイルガイド「設定を検索エンジンに伝える」別々のURL

モバイルサイトについては、「知らないと手遅れ!?スマホ対応前に絶対知るべき5つのこと」をご参照ください。

(番外編)ソーシャルを活用する

ソーシャルボタンを設置して、シェアされやすく

ソーシャルボタンを設置することで、ユーザーはその記事をシェア・保存しやすくなります。多数のユーザーにシェアされた記事は、他のブログやメディアで紹介される可能性が高まり、被リンクが増え、結果的に検索順位に大きな影響を及ぼす場合があります。

ソーシャルボタンは 記事の最初と最後に 設置する場合が多いです。  該当メディアのボタンをクリックすれば ブログ記事をシェアできます。

Search Consoleを活用

Search Console(旧ウェブマスターツール)を用いることで、Googleと自社ブログとのやりとりを適切に調整し、Googlebotのクロールを円滑化することができます

  • クロールエラーの管理 ・XMLのSitemapをアップロードする
  • robots.txtを作成・分析
  • クロールの削除
  • ガイドライン違反やエラーの通知を受け取る。

詳細については、「【保存版】ウェブマスターツールの使い方!ホームページの改善の為の活用術!」をご参照ください。

ユーザーの入口と出口を考える

SEOは、ブログの入口に関する対策かもしれませんが、出口まで見渡したブログ運営が重要になります。ユーザーの入口が変われば、出口も変わります。ブログ本来の目的が「出口」になるように、入口としてのSEO対策を行うことが重要です。

Google Analyticsを活用して入口ページと出口ページを見る方法については、「Google Analyticsで見るべき8種類の必須レポート」でも触れています。

最後に:ブログの目的とターゲットユーザーがブレないブログ運営

ブログを継続的に運用していく上で最も問題になりやすいのは、目的やターゲットユーザーがブレてしまう点です。 ブログをともに運用する人(執筆者や協力者など)と、ブログの目的や成果、ターゲットユーザーを共有するして、お互いブレていないかを確認することも大切だと思います。

 

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投稿者:

TOMOKO

TOMOKO

中小企業のWEBコンサルタントとして、様々な業界にWEBサイトで新規顧客獲得のための企画・運営に携わり、その数は300社にのぼる。 株式会社S-FACTORY代表。 Google公認プロフェッショナル認定 Adwords初級・上級認定、Analytics認定 Google + Twitter

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