更新回数が多いほど成果が出る?! Webサイト運用における時間浪費の罠

<質問>

ホームページは毎日更新した方が良いと聞いてブログの投稿を頑張っているのですが、成果が出ているのかわかりません。
どれくらい続けていれば売り上げUPにつながりますか?

<回答>

どれだけ続けていても売り上げUPはおろか、アクセスアップにもつながりません。
Webサイト運用の仕組みをつくり、成果につながる内容の更新(改善)を行いましょう。

最近、たびたび同じような質問を受けるので、逆に「なぜ毎日更新したほうが良いと思うのか?」を聞いてみたところ。

  • たくさん更新したらSEOに良いと言われた。
  • 毎日ブログを書くとアクセスが上がると聞いた。
  • WordPressを導入しても毎日更新しないと意味ないと言われた。
    という返答がきました。

このように、サイトの更新自体が目的になっている場合は成果にはつながりません。
本来、サイトの更新は目的を達成するための手段でしかないのです。

ちょと厳しくいいますと、このような質問や疑問を持たれている方のほとんどは無駄に時間を浪費しています。
今回のご相談は、ある製造業の社長からいただいたのですが、状況を少し説明します。

社長が興味を示していなかったダメなWebサイト

自社サイトの状況を社長に聞いたところで得られら情報を少し紹介します。

  • Webサイトから問い合わせがないことは把握している
  • 自社サイトにどれくらいアクセスがある答えられない
  • サイトの更新は少しパソコンに詳しい若い事務のスタッフがやってる
  • 予算はほとんどかけてない
  • 総務担当にできるだけブログを更新しするように伝えている。(内容は指示してない。)

いかがでしょう?
少し書きだしただけでもお分かりになるように、これでは売上UPにつながらなくて当然と思われたでしょう。
しかし、実際このようなサイト運営状況に陥っている会社はとても多いのです。

しかし、成果を上げているWebサイトでは実際にとても多く更新されているのも事実です。
では、売り上げに貢献しているWebサイトと、売り上げに貢献していないWebサイトでは何が違うのでしょうか?

売り上げが上がるWebサイトと上がらないWebサイトの違い

Webサイトの更新は行われているが、売り上げUPやビジネスに貢献しているWebサイトと、更新は行われているがまったく売り上げに貢献していないWebサイトでは何が違うのでしょうか?
私が相談を受けた際に、それぞれのサイトでよく当てはまる内容をいくつかピックアップしました。

売り上げUPにつながるWebサイト

  • Webサイトの目的と役割が決まっている
  • KPIを定めている
  • アクセス解析を導入している
  • PDCAを回している
  • 自社だけでなく他社や検索市場を意識した内容になっている
  • Web担当者が専任でいる
  • Web担当者が営業マンと密にコミュニケーションをとっている
  • Web担当者が経営指針や会社のビジネスやサービスに詳しい
  • 経営者のWebへの関心が高く、社内で協力する体制をとっている
    など

売り上げUPにつながらないWebサイト

  • Webサイトの目的や役割が決まっていない
  • KPIを定めていない
  • アクセス解析を行っていない
  • ビジネスに関係のない内容のブログを日々更新している
  • Web担当者が自社のビジネスを把握しきれていない
  • Web担当者が営業担当者とコミュニケーションをとっていない
  • 経営者が自社サイトの内容に無関心
    など

いかがでしょうか?
もしあなたのWebサイトが日々更新しているにもかかわらず、売り上げUPに貢献していないとするのであれば、あてはまる項目がひとつではないのではないでしょうか。
また、このように内容を見比べてみると、少しずつやるべきことが見えてきたのではないでしょうか。

しかし、どこから手を付けていけばよいかわからないままだと、結局たわいもない記事や会社の情報の更新を繰り返す日々に終わってしまいます。

優先順位をつけて進めると良いのですが、これがなかなか難しい・・・。、

プロに相談するにもどうすれば良いのか?という方のために今回は初めに抑えておくべき2つのことを紹介します。

サイト改善を行うために抑えておくべき2つのこと

1. 目標を決める。

Webサイトにもさまざま種類があり、その種類により目標も変わりますが、まず目標が定まっていないと更新の方針も決まりません。

Webサイトの担う役割を定めたうえで目標を決めましょう。

参考記事

2. 今の状態を確認する

ダイエットでも勉強でも同じですが、目標があっても現状を把握しないと行動指針をたてられません。

Webサイトも同様です。

まず自社サイトが誰にどれくらい見られているのかを把握する必要があります。

そのためのツールとして、無料で使えるGoogleアナリティクスを活用するとよいでしょう。

参考記事

 まとめ

Webサイトを更新していく上で重要な心構えは、更新は目的ではなく改善のための手段と捉えることです。
Webというだけで一歩引いてしまう経営者の方もいらっしゃるでしょう。

しかし、Webを経営に活かしたいのであればWebを実店舗(支店)と同じように位置づけてください。
実店舗の現状や目標を把握しておらず、ましてや興味がない経営者はいませんよね?
売り上げが上がっていないと現状を確認して、改善を考えます。
それを新人や会社のサービスをあまり理解していない社員に任せる経営者もいないはずです。

決してWebをリアルビジネスと引き離して考えてはいけません。
また、Webは特別ではありません。売り上げに貢献するサイトに育てるのであれば、経営戦略や営業戦略とも一貫性を持たせる必要があります。
もちろん目標に合わせて、予算や人員の配置もしていく必要があるでしょう。

このように、Webサイトもマーケティングのための一部(ツール)と考えられるようになれば、更新の内容を業者や知人に聞くのではなく自社で改善(更新)すべき内容が見えてくるでしょう。

ブログSEOこれだけはゼッタイやりたい!10のコト:管理者編

<質問>

ブログの記事にはとても自信があり、どう見ても、内容の量・質ともにライバルブログよりも抜きん出て良くできていると思います。
前回の記事、「一番簡単なブログSEO・10のポイント : 執筆者編」を参考に見直しましたが、アクセスがなかなか増えません。ブログ管理者として、どのように運用していけばよいのでしょうか。

<回答>

いつもご愛読ありがとございます。
ブログ管理者は、記事執筆者と異なる視点でのブログ運用が必要になります。今回はブログ管理者が抑えておきたいブログSEOについて紹介します。

<目次>

ブログ構造に関する5つの対策

まず非常に重要な点は、ブログの構造を最適化していくことです。これは今後のブログ運営をしていく際、3つのメリットを得ることができます。

(メリット1)検索エンジンのクローラビリティを高める

⇒検索エンジンに掲載されるには、検索エンジンのロボットがブログをクロールし、ページの内容を正確にインデックスすることが第一の基本です。しかし、クローラビリティが悪いままでは、検索エンジンがブログの内容を把握できず、インデックスできません。当然SEOどころではありません。ブログSEOの第一歩は、クローラビリティを高めることが重要です

(メリット2)サイトリンク表示が得られる

⇒検索結果画面において、サイトリンクが表示されやすくなります。サイトリンクとは下図の枠線内を指します。 Googleによると “ユーザーの役に立つと判断した場合にのみ” 表示されます

検索結果画面のサイトリンク

(メリット3)ユーザーのブログ体験が向上する

ブログ構造を改善することで、ユーザーのブログ体験も向上します。それに伴い直帰率や滞在時間がよくなれば、ユーザーのロイヤリティが高まり、検索順位にも良い影響が出る可能性があります。

では、SEOフレンドリーなブログ構造にしていくにはどのようにすれば良いのか。それには5つのポイントがあります。

【SEOに効果的なブログ構造1】シンプルかつ論理的な階層構造

階層構造のイメージ階層構造をシンプルかつ論理的にしましょう。 

  • シンプルな階層構造
  • 論理的な階層構造
  • メインカテゴリの数は2~7個に
  • サブカテゴリの数もバランス良くなるように

【SEOに効果的なブログ構造2】URL構造を、階層構造に合わせる

URL構造は検索結果に表示されるURLにも影響します。URL構造をシンプルかつ論理的にすることは、ユーザーと検索エンジンの両方に多くの情報を伝えることができます。

※URL作成の際の注意点

  • URLには、コンテンツと関連した単語を使用し、不要なパラーメーターやID、キーワードの詰め込みなどは避けます。

階層構造とURL構造を一致させるとは・・・

 

【SEOに効果的なブログ構造3】ナビゲーションを、階層構造に合わせる

ナビゲーション上で表示する構造も、基本的には階層構造と合わせます。ナビゲーションをしっかり設計しておくことで、ユーザーが目的のページにたどり着くのを助け、また、検索エンジンがコンテンツの重要性を把握するのにも役立ちます。

※ナビゲーション作成の際の注意点

  • ナビゲーションは、検索エンジンが理解しやすいよう、できるだけテキストで作成し、ドロップダウンメニューやアニメーションでの作成は控えます。
  • ナビゲーションをあまりに深すぎる階層を表示してしまうとユーザビリティ低下につながる場合があります。表示する階層は浅めにしておくと良いでしょう。

【SEOに効果的なブログ構造4】パンくずリスト・サイト内リンクを設定

パンくずリストとはパンくずリストはGoogleが推奨しています。必ず作成しましょう。検索エンジンに有効なだけでなく、 初見のユーザーでもカテゴリページや(一つ上の階層)HOMEページに素早く移ることができます。

また、パンくずリストだけでなく、サイト内リンクを適切に設置し、全てのページがリンクしてリンクされるような構成にします。 そうすることで、リンクジュースの流れを良くする効果があります。

※パンくず設定の際の注意点

  • パンくずを設定する際は、適切なマークアップ方法で行いましょう。
  • 適切にマークアップすることで、検索結果画面にパンくずリストが表示されるようになります。

検索結果画面に表示されるURL

【SEOに効果的なブログ構造5】サイトマップを作成

ユーザー向けにHTMLのsitemap、検索エンジン向けにXMLのSitemapを用意しましょう。検索エンジンのためのサイトマップは、インデックス性の向上や、コンテンツ追加を検索エンジンに伝える効果があります。サイトマップの送信については、「【保存版】ウェブマスターツールの使い方!ホームページの改善の為の活用術!」をご参照ください

ブログの評価を高める2つの対策

ブログの記事品質を保つことが最重要ではありますが(参照:一番簡単なブログSEO・10のポイント : 執筆者編)、ブログ管理者はブログサイト全体の評価を高めるための工夫もしましょう

SEO対策上、重要度が高いページを優先的にクロールしてもらうために、重要度が低いページに以下の設定を行います。

クロール不要ページは、robots.txtで回避

Google社の「検索エンジン最適化スタートガイド(PDF)」によると、以下が推奨されています。

検索結果のようなページはクロールさせない
※ 検索結果のページから、さほど価値が変わらない別の検索結果のページへ飛んでも、ユーザーの利便性を損なうだけです

同一か、ほとんど違いがない自動生成されたページを大量にクロールさせないようにする
※ 「重複コンテンツに近いこれら100,000ものページはインデックスされるべきだろうか?」と問い直してみましょう

プロキシサービスによって生成されたURLはクロールさせないようにする

低品質ページは、「noindex,follow」を活用

ページのmeta情報にnoindex,followを設定することで、検索エンジンに「このページはインデックスしなくていいけれどリンクを辿ってください」と伝えることができます。

  • アーカイブページ
  • タグページ
  • 品質やオリジナリティに乏しいページ

⇒これらの設定をすると検索エンジンにインデックスされる数が減るように思えるかもしれません。しかし、検索エンジンにインデックスされるページを高品質なページばかりにすることで、ブログサイト全体の評価を高めることができます

モバイルサイトをGoogleに知らせる

2015年の4月よりモバイルのユーザー体験・ユーザビリティが、モバイル検索順位に大きく影響するようになりました。モバイル対応をしたら、Googleのモバイルフレンドリーテストにパスしているかを確認しておきましょう。また、PC用URLとモバイル用URLは同一なことが望ましいですが、もしもURLが異なる場合は、モバイルサイトURLを、Googleに知らせましょう。(参照:Google Developers モバイルガイド「設定を検索エンジンに伝える」別々のURL

モバイルサイトについては、「知らないと手遅れ!?スマホ対応前に絶対知るべき5つのこと」をご参照ください。

(番外編)ソーシャルを活用する

ソーシャルボタンを設置して、シェアされやすく

ソーシャルボタンを設置することで、ユーザーはその記事をシェア・保存しやすくなります。多数のユーザーにシェアされた記事は、他のブログやメディアで紹介される可能性が高まり、被リンクが増え、結果的に検索順位に大きな影響を及ぼす場合があります。

ソーシャルボタンは 記事の最初と最後に 設置する場合が多いです。  該当メディアのボタンをクリックすれば ブログ記事をシェアできます。

Search Consoleを活用

Search Console(旧ウェブマスターツール)を用いることで、Googleと自社ブログとのやりとりを適切に調整し、Googlebotのクロールを円滑化することができます

  • クロールエラーの管理 ・XMLのSitemapをアップロードする
  • robots.txtを作成・分析
  • クロールの削除
  • ガイドライン違反やエラーの通知を受け取る。

詳細については、「【保存版】ウェブマスターツールの使い方!ホームページの改善の為の活用術!」をご参照ください。

ユーザーの入口と出口を考える

SEOは、ブログの入口に関する対策かもしれませんが、出口まで見渡したブログ運営が重要になります。ユーザーの入口が変われば、出口も変わります。ブログ本来の目的が「出口」になるように、入口としてのSEO対策を行うことが重要です。

Google Analyticsを活用して入口ページと出口ページを見る方法については、「Google Analyticsで見るべき8種類の必須レポート」でも触れています。

最後に:ブログの目的とターゲットユーザーがブレないブログ運営

ブログを継続的に運用していく上で最も問題になりやすいのは、目的やターゲットユーザーがブレてしまう点です。 ブログをともに運用する人(執筆者や協力者など)と、ブログの目的や成果、ターゲットユーザーを共有するして、お互いブレていないかを確認することも大切だと思います。

 

一番簡単なブログSEO・10のポイント : 執筆者編

<質問>

1年前にブログを始め、それ以来毎週1回以上ブログを更新しています。
業者からは、ブログの記事を増やせば検索順位が上がると言われたのですが、思うように順位が上がらずアクセスも増えません。
このまま記事を増やし続ければ、検索順位は上がるのでしょうか?

<回答>

日記を書くだけでは 意味ないのか…orz実はよくある誤解なのですが、ブログの記事を増やしたからといって、必ずしもSEOに効果的とは限りません。
検索エンジンで上位表示されるのは、他のブログやサイトと比較して、より良い評価をもらう必要があります。
今回は、ブログ執筆者が気をつけたいSEOに強いブログ記事の更新について紹介したいと思います。

ブログSEO10のポイント:目次

1: 検索ニーズとネタ決め
2: 実際に検索してみる
3: 1つの記事のボリューム
4: 記事のオリジナリティ
5: 記事タイトルのつけ方
6: 記事内・見出しのつけ方
7: リンクのつけ方
8: 画像の入れ方
9: カテゴリ名のつけ方
10: 見られている意識が大事

1: 検索ニーズとネタ決め

読み手が求めているネタってなんだろう…キーワードの検索回数がニーズの目安になるね!世の中の人が検索している話題やテーマはなんでしょうか?それを意識してネタを決めるだけで、ブログのレベルが上がります。
ネタ決めの際は、これらを念頭に置きます。
そのネタは、誰かがインターネットで検索している内容か?
また、検索するとしたらどんなキーワード(キーフレーズ)で検索するか?
そのキーワードは、何回検索されているか?

■検索回数がわかる!キーワードプランナー
そのキーワードで何回検索されているかが分かる無料ツール。
https://adwords.google.co.jp/keywordplanner

キーワードプランナーで検索回数をしらべる方法 図解

2: 実際に検索してみる

検索キーワードで実際に調べて、競合サイトとの差別化ポイントを考えるネタやキーワードが決まったら、まずはそのキーワードで実際に検索してみます。その際、上位10件に表示されているサイトは、一通り目を通します。そうすることで、あなたが書こうとしているブログ記事の競合を見ることが出来ます。

競合を踏まえて、差別化ポイントを作る

競合と比較して差別化できる記事を作っていきましょう。特に内容の質や量、オリジナリティで差別化をしていくと良いでしょう。

3: 1つの記事のボリューム

記事を書き終えたら 他のブログと比べて チェックしてみよう。検索者のニーズに応えるだけの十分な内容が書かれていますか?競合サイトよりと比較して充実した内容になっていますか?文字数を気にする必要はありませんが、内容の充実度は他サイトよりも勝るものを作っていきます。
(注意)ボリュームが多ければ多いほど良いわけではありません。1,000文字で伝わる内容を、無闇に3,000文字まで増やすことに意味はないでしょう。

4: 記事のオリジナリティ

競合を意識すると、オリジナリティを書く難しさに苦労する方も多いのでは?
しかし、ちょっとした工夫がコンテンツの人気度合いを左右することも。頭を一ひねりして、読み手に喜ばれるオリジナリティを考えてみましょう。
(悪い例:ペナルティのリスクがあるので要注意)
・他のブログを盗用する
・他のブログを引用して、出典元を明記しない
・引用文が記事の大部分を占めている
(良い例)
自分や会社の意見/評価を書く
実際に起きたこと、作った実績などを書く
ターゲットを絞って、差別化する
専門家として、ニュースや事柄を解説する

(参考記事:差別化ポイントの考え方)
自然検索のクリック率を上げるための基礎知識と対策法

5: 記事タイトルのつけ方

記事タイトルは、人にも検索エンジンにも評価される重要なポイントです。
記事タイトルにキーワードを含める
キーワードは記事タイトルのなるべく前方に含める
記事を的確に表すタイトルにする
人が読んでひきつけられる表現にする
文字数は全角27文字以内(半角55文字)がお勧め(2015年5月現在)
記事ごとに全て異なるタイトルをつける

いくつか書いて 社内の人に選んでもらうと いいですね(悪い例) 制作事例1 | 株式会社 S-FACTORY
(良い例) アクセスが75倍にUPしたWeb制作事例(東京都・矯正歯科の場合)

 (参考記事:タイトルが変われば、アクセス流入が変わります)

自然検索のクリック率を上げるための基礎知識と対策法

 

6: 記事内・見出しのつけ方

検索エンジンにも人にも分かりやすいように、見出しを設定することが重要です。
見出しを読んでいくだけでどのような内容が書いてあるのか伝わるようにつけましょう。

7: リンクのつけ方

今回更新する記事と関連している過去記事・自社サイト内のリンクは、積極的に増やしましょう
その際、アンカーテキストと呼ばれるリンクテキストに気をつけます。
リンクテキストを見て、人も検索ロボットもリンク先のページを予想評価します。したがって、リンク先の内容を簡潔にした短い言葉をリンクテキストにすると良いでしょう

(悪い例) 商品の詳細
(良い例) ブログSEOサービスの料金表

8: 画像の入れ方

人にとっては画像を見れれば十分かもしれませんが、SEOを意識するなら、画像のファイル名やオルト(Alt)を適切に設定していきましょう。
ファイル名は半角英数字で意味のある言葉に、オルト(Alt)は画像を表す言葉を設定します。どちらも長すぎないように気をつけます。

9: カテゴリ名のつけ方

ブログのカテゴリ名だけで記事の内容を想像できるかブログ記事を書いたら、適切なカテゴリ名をつけましょう。
カテゴリ名は、自分が分類しやすいようにつけても意味がありません。読み手や検索エンジンが内容を把握しやすいカテゴリ名にすると良いでしょう

書き手の利便性よりも 読み手のわかりやすさが 大事です。

(悪い例) 私の日常 / 今日のメモ / 雑感 (⇐内容を予想しづらい)

(良い例) アクセスアップ / コンテンツマーケティング / Webデザイン(⇐内容を予想しやす)

 

10: 見られている意識を持つ

ブログを書く際に最も大切なのは、見られているという意識です。

ターゲットとする人はあなたの書いた内容に対してどのように感じるか、あなたの記事はその人を120%満足させられるのか?こういったことをより意識して記事を書いていくと、ネタ選びや内容の構成、言葉の選び方まで変わることでしょう。

(おまけ) 記事を公開したら、積極的に拡散!

ブログ記事は、読んだ人が「価値がある」と思えば、知人友人に伝えたくなるものです。 記事を公開したら、FacebookやTwitter、Google+、はてなブックマークなどで自分から広めていきましょう。

お得意様を増やす!お客様インタビューの活用法

<質問内容>

お客様インタビューを載せているホームページを見かけました。
自社でもやってみたいと思いますが、どのような点に気をつければいいですか。

<回答>

インタビューを載せると、3つのメリットがあります。
そのメリットを活かすも活かさないも、お客様インタビューの仕方次第。
今回は、お客様インタビューを最大限活用するための秘訣を紹介していきたいと思います。

お客様インタビューを載せる3つのメリット

①第三者の紹介は、読み手の信頼を得やすい
②あなたのビジネスを疑似体験してもらえる
③具体的な内容の記述が、SEOにも効果を発揮

①第三者の紹介は、読み手の信頼を得やすい

自己紹介と第三者による紹介例えば、自分で「自分は信頼に値する人間です」と言うのと、他人に「彼は信頼に値する人間です」と言うのでは異なります。

つまり、第三者に紹介してもらうことで、読者の信頼を得やすくなります。
さらに、インタビューというストーリーの中で、あなたがお客様に対してどのような接し方をしたかを書くのも大きな意味を持ちます。

内容によっては、どんなに立派な理念や哲学を掲げるよりも、人の心を打つ内容になるでしょう。

②あなたのビジネスを疑似体験してもらえる

「意外と○○だった」という体験談は影響力が大

仮に、どんなに親切な料金表を載せても、あなたのビジネスをWEBだけで伝えるのは不可能です。
しかしながら、お客様の立場で疑似体験してもらうことで、あなたのビジネスへの理解をより深めることができるでしょう。
お客様があなたと出会うプロセスや、他店・他社よりもあなたを選んだ理由を知り疑似体験することは、あなたのビジネスを様々な視点から見ることになります。
また、読者が金銭を払うことなく疑似体験をすることは、リスクヘッジにもつながります。金銭を払ってから「こんなはずじゃなかった」を減らす事ができるのは、読者にとってもメリットになります。

③具体的な内容の記述が、SEOにも効果を発揮

インタビューでは、あるお客様がその商品やサービスを利用した場合の話に触れることになります。より具体的な内容を掲載することで、より多くの具体的なキーワードでHITする可能性が高まります。

例えば、お客様インタビューの対象が車椅子を利用する方で、お客様インタビューには、商品が好きな上に、車椅子で行きやすいのでリピートしていますという内容を掲載したとします。そうすれば、他の人が検索エンジンで「車椅子で行きやすいお店」と検索したときに、お店のWebサイトがHITしやすくなります。

「お客様インタビューの作成法」のコツ

よくある失敗は、お愛想インタビュー

読み手は、新しい発見がないと退屈してしまう。

実際にお客様インタビューを始めると、多くのお客様がこのように話します。
「いい人でした」「いい対応でした」「商品を買って本当に良かったです」「他の人にも勧めたいです」
しかし、インタビューを読む人にとって、あなたのビジネスが褒めちぎられても、新しい発見はなく、退屈してしまうだけ。これではせっかくのお客様インタビューも、効果激減です。
では、どのような工夫をすればよいのでしょうか?

お客様に気持ち良く語ってもらう環境づくり

話が進むカフェや喫茶店のイメージ写真お客様には、友達や家族に話しているような感覚で、インタビューに臨んでもらうとよいでしょう。インタビューを行う場所も、話をしやすいカフェや喫茶店を選んでいます。

また、インタビュアーについてですが、私は社外の人間が行うことをオススメしています。社内の人間が行うと、「その会社やお店にとってマイナスのことを話しづらい」という意識が働くため、お愛想的なインタビューになってしまいやすいからです。

お客様は素人ですし、気持ちで動く人間です。お客様の気持ちよく語ってもらって、本音を引き出す環境を作ることが大切です。

ターニングポイントを聞き出す

ターニングポイントインタビューでは、ターニングポイントを聞き出すことを目指します。ターニングポイントでは、お客様自身の意識や考えが変わる場合が多く、期待や不安が入り混じります。

そして、このターニングポイントにこそ自社の強み(選ばれた理由)があるのです。

例えば・・・

Web広告に100万円かけるなんて馬鹿げていると思っていた。最初は興味本位で無料の広告シミュレーションをしてもらった。シミュレーションを見ると、投資対効果という視点で広告費用を捉えるようになり、自分でも驚くことに100万円という費用が安く見えた。発注前と発注後さらに、広告を始めた後に起きうる問題について説明され、その解決法についても話し合った。それでも大きな金額で大きな失敗をしたくなかったので、10万円から始めることにした。担当の人も快諾してくれた。広告が始まり、シミュレーションに近い状態になった。小さな問題が起きたものの、全て想定内だったので、担当さんと密に連絡を取り合い解消でき、思ったような投資対効果を得ることができた。今では費用を100万円以上かけるようになり、投資効果も十分すぎるほどあり、担当さんに安心してお任せしている。結果的に事業を拡大する足がかりとなった。

この例では、Web広告という商品に対して、「馬鹿げている」というマイナスのイメージから入っているのが特徴です。マイナスのイメージから入り、ターニングポイントが書かれているからこそ、読みやすい内容になっているのではないかと思います。

仮に、この人が最初からプラスのイメージを持ち褒めちぎっていたら読み手はどのように感じますか?少し宣伝のように感じる人がいるかもしれません。

お得意客を増やすということ

インターネットユーザーは、様々な情報に触れ、年々賢くなっていきます。他社サイトと比較して、どれをどのように買えば上手に買い物できるのかを調べます。

真面目なサイト運営者ほど、そんな全てのユーザーに応えようとしがちです。大企業のリソースが潤沢にあるところでない限り、それを最初から行うのは難しいでしょう。

まずは自社が得意とするお客様を増やす所から目指して、ブランドの確立を目指すのが早道です。それにはお客様インタビューは優れた方法だと思います。

 

訴求力を高める!ラブレターから考える、ペルソナを決める5メリット

<質問>

会社のWebサイトを任されて半年になります。
前任者に言われたとおり、毎週更新しているのですが、集客がうまくいっていません。
知り合いに相談したところ、ペルソナを決めたほうが良いと言われました。
ターゲットは決まっているのですが、ペルソナを決める必要があるのでしょうか

<回答>

毎週更新しているのは良いことですね。
では、その内容はどんな方に届けているのか、顔が浮かびますか?
それを読んだ人がどんな気持ちになるのか、そしてどのように集客に至るのかイメージできますか?
このような考え方は、訴求力を上げWebサイトの目的を達成していく上で有効です。この考え方の鍵を握るのが「ペルソナ」です。

Webサイトのミッション

Webサイトには、何かしらの目的があるはずです。集客、ブランドの認知、新商品の購買やセミナーの申し込みなど、どんな業界でも目的を持っているかと思います。全ての目的において必要なことが、「読み手にメッセージを伝えること」です。

ターゲットとペルソナの違い

では、ターゲットとペルソナはどのように違うのでしょうか。
ターゲットは、人物を区分で分けるのに対して、ペルソナは人物像を描きます

ターゲットの例

・渋谷で働くファッション好きなF1層(20歳~34歳の女性)
ターゲットの例

ペルソナの例

「山本綾さん24歳。渋谷の美容サロンで働くセラピスト。年収320万年。都内に両親(48歳)と住み、彼氏はいない。サロンの仕事は好きだが、平日夜や休日も働くことが多く、ノルマも厳しい。洋服を買ってオシャレするのが好きだが、着ていく機会がない。同級生の中にはサラリーマンで成績を出している人や、結婚して安定する人もちらほら出てきた。自分の将来に漠然とした不安を感じている。」

ペルソナ

ペルソナを決めれば、訴求力が上がる

ペルソナを決めると、どんな人物像なのかがより具体的に見えてきたのではないでしょうか。また、どんなことを伝えれば相手がどんな気持ちになるのかも想像しやすくなったのではないでしょうか。
ペルソナを設定することで、メッセージの作り方や伝え方に創意工夫が生まれてくるわけです

ラブレターから、創意工夫を考える

女の子

ここでラブレターの例を出したいと思います。ラブレターは1対1のメッセージです。
そんな時、多くの人が、どうやったら自分の気持ちが相手に伝わるかを考え抜きます。
また、その際、その女性との出会いや年齢・職業・脈があるのかないのか・・・その相手のことを考えるでしょう。
そして、相手をよく知った上で、便箋選びや内容を決めていくのではないでしょうか。
受け取った相手も、自分のことを考えて書かれたラブレターなら、心に刺さりやすいことでしょう。

相手を知れば、相手の現状やニーズが見えてくる

相手を知れば、その人の気持ちが動きやすいポイントが見えてきます。またアプローチの仕方も直接的なほうが良いのか、間接的なほうが良いのかが異なります。

ラブレター

相手の好みを知れば、デザイン選びが変わる

相手がメッセージを受け取る上で、『自分のために書かれたもの』だと認識して読み始めるようにする準備をすることは重要です。手紙の場合は、デザイン選びも重要です。

相手の環境を知れば、手紙の渡し方が変わる

相手のことを考えたら、手紙を渡すベストタイミングも見えてきます。また何と言って手紙を渡すか、少し大げさに言えば、どのように演出するかで、手紙を受け取った時の気持ちが変わってくるでしょう。

自分をよく見せたいけど、節度をわきまえる

手紙を書いていると、もっと自分をよく見せたほうがいいのではないかと欲張りな気持ちになるかもしれません。しかし、大切なのはメッセージを伝えて相手の気持ちを振り向かせることです。相手を意識すれば、適度に節度を保つことができるでしょう。

Webサイトに言い換えると・・・

ここまでラブレターの話をしましたが、これらは全てWebサイトに言い換えることが出来ます。
Webサイトでも読み手にメッセージを伝えるには、ときに様々な創意工夫が必要です。
その読み手が、いつどのようにWebサイトに訪れ、どんな気持ちで見るのか。それを考えてこそ、Webサイトに掲載すべき内容が明確になり、より読み手の心を動かすことができます

ペルソナを決めるメリット5つ

訴求力が高くなる

ペルソナに伝えるべきメッセージ

ペルソナを描くことで、読み手の人物像を具体化することができます。企業が伝えたいメッセージを考えるのではなく、人物像に伝わりやすいメッセージの形を逆算して考えることで、訴求力の高いメッセージを作り出すことができます。

ペルソナを描けば、相手の現状やニーズが見えてくる

ペルソナがどんな情報や商品をすでに知っていて、どんな情報を伝えれば商品やサービスを利用したくなるのかを考えることができます。また、あなたの商品・サービスを使う真の価値が見えてくる場合もあります。それがわかることで、伝えるべきメッセージをブラッシュアップすることができます。

ペルソナに合わせたデザインや世界観を作れる

ペルソナが好みそうなデザイン

ペルソナが『自分のために書かれたもの』と認識しやすいデザインや世界観を表現することが重要です。必ずしも、企業のイメージを優先することが有効とは限りませ。最も大切なことは読み手にメッセージを伝えることです。

ペルソナに合わせたアクセス流入を検討できる

ペルソナの一日の行動の中で、いつどのようにWebサイトを見てもらうかを考えましょう。それによって、最適なアクセス流入(検索エンジン・広告・ブログマーケティング・SNSなど)が見えてきます。それを決めて初めて最適なSEOや広告運用等、Webサイトの露出についての戦略的に検討することができます。

よくばりな宣伝を節制できる

ペルソナへの宣伝

読み手にとって、押し付けがましい宣伝は逆効果です。しかしWEB運用の現場では、様々な原因で宣伝を求められる場合があります。ペルソナにメッセージを伝えることを最優先すれば、情報の取捨選択も論理的に行うことが可能です。

1対多数 よりも、1対1のメッセージ

相手にメッセージを伝えることは、容易ではありません。
しかし、1対多数ではなく、1対1のメッセージにすることで、より伝えやすくなります

先の「ターゲット」と「ペルソナ」の例を思い出してください。
ターゲット、つまり、『渋谷で働くファッション好きなF1層』に向けて書く手紙は、どうしても漠然とした内容になってしまいがちです。
一方で、『山本綾さん』に向けて書く手紙は、本人の好みを踏まえて手紙を書くことが出来るので、より心に刺さりやすい手紙を書けるようになります。ペルソナが好きになったイメージ

WEB運営に迷ったときこそ、ペルソナの眼を借りて、Webサイトを見直してみてはいかがでしょうか。

【必読】あなたのサイトはどれくらい嫌われてる?スマホユーザーが嫌う10のこと

<質問>

スマホで当社サイトを閲覧する人が増えたので、スマホ対応にしました。 ユーザーの利便性向上を狙ったのですが、スマホ対応後も、社内の人からなんとなく使いづらいと言われてしまいました。 文字が大きくなり文章も読みやすくなったのに、何が使いづらいのかイマイチ要領を得ません。どこを変えればいいですか?

<回答>

文字が読みやすいというのは、利便性の一つに過ぎません。またスマホはWEBを閲覧する以外にも、電話をかける・地図アプリを使う等、様々な機能を備えた端末です。 スマホの利用シーンを具体的に思い浮かべると、注意すべきポイントが多くあります。今日はスマホユーザーが嫌う10個のことを紹介します。

① リンク箇所が一目で判らないと嫌われる

 

モバイルリンクのクリックされやすさスマホでは、リンク箇所が一目で判らないと、ユーザーは迷ってしまいます。ダイレクトに言葉で表現したり、判り易い色のボタンやバナーを用意したりするなどの配慮が大切です。※クリック率や離脱率などの数値に影響します。

マウスでクリックと、指でタップの違い

パソコンでは、マウスのカーソルを動かしてリンク箇所を確認することができますが、スマホではそれができません。スマホユーザーは、リンク箇所だと思ったエリアを直接指でタップするわけです。その際、指でタップする前に、リンク箇所がどこだろう?と迷ってしまったり、いくら指でタップしてもリンク先に到達しないという事態になる可能性も。 ユーザーが一目でリンク箇所を判別できるデザインであれば、このような事態を回避できます。

② リンク箇所が並ぶ時、間隔が近すぎると嫌われる

link_kinsetsu

WEBサイトでは、リンクのリストやバナーなど、リンク箇所が並ぶ場合があります。 リンク箇所が密集していると、誤って隣のリンク箇所をタップしてしまう可能性があります。リンク箇所とリンク箇所の間隔を充分に確保して、ノーストレスで操作できる環境を用意しましょう。

親指タップを意識して

スマホは、指でタップすることで、次のリンク先に進みます。ではどの指がよく使われているのでしょうか? ・片手でスマホを使う場合⇒親指 ・両手でスマホを遣う場合⇒人差し指 または 中指 したがって、手の中でも一番太い指・親指にあわせて、デザインを検討すると良いでしょう。

子供やお年寄りへは、タップエリアを大きめに

また、パソコン向けWEBサイトと比較して、子供から大人まで幅広い年齢層が使用する傾向もあります。まだコントロールが効かない子供や、老眼が多い世代を考慮して、デザインを検討しましょう。

③ 電話をワンクリックでかけられないと、嫌われる

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電話番号をクリックしたら、電話が始まるのは、今や当然の機能です。 電話をするということは、その店舗や会社にコンタクトを取ろうとしてくれているということ。この重要なユーザーの行動を邪魔しないようにすることはとても大切です。

④ アクセス情報を地図アプリで開けないと、嫌われる

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地図アプリは、単純に地図を開くだけでなく、経路検索やナビなどの機能を備えているタイプもあります。 この地図アプリの愛用者は、どこへ行くにも地図アプリと連携したいもの。 必要に応じて、地図アプリへ開けるように設定しておくと、ユーザーにも親切です。

⑤ 目的のページを探しづらいと、嫌われる

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ユーザーによって目的のページは様々。 例えば、一度PCサイトを見たユーザーがスマホからアクセスしている場合は、特定のコンテンツを求めているかもしれません。 また、HOMEに戻りたいユーザーがいるかもしれません。 ユーザーの目的に応えるために、適切なカテゴリ分けやパンくずリストを用意して、スムーズに目的のページに到達できるような設計が求められます。

⑥ サイトの表示に5秒以上かかると嫌われる

スマホサイトの表示が遅い場合

スマホでWEBサイトを開き始めてから表示が終わるまで、何秒かかりますか?この表示時間が長ければ長いほど、ユーザーの利便性は下がり、途中で閲覧を止めてしまう可能性が高くなります。

2015年現在、3G回線が主流の日本では待ち時間が5秒以下なら、比較的ストレスを感じずにインターネットを閲覧できると言われています。したがって、5秒以上かかっている場合は、本来サイトを閲覧したかったユーザーが閲覧を断念している可能性が高くなります。なるべく早急に、サイト管理者やWEBコンサルタントに相談することをお勧めいたします。

※この秒数はテクノロジーの進歩により変化する可能性があります。現に、日本よりもスマホのインターネット回線が速い欧米では、1秒以上かかるとストレスを生じると言われています。

⑦ FLASHがあると嫌われる

スマホでフラッシュが開けない場合

ご存知の方もいるかもしれませんが、iPhoneでFLASHを再生できません。FLASHとは、画像に動きや音を持たせる技術で、WEBサイトやアプリに使われます。 FLASHがあれば、写真を動かしたりアニメーションを作ったりすることができます。 しかし、スマホが使われるようになってから、FLASHを使用しているWEBサイトは激減しました。いくつか理由は考えられますが、一番大きいのは、iPhoneでフラッシュを再生できないことです。

FLASHに代わって台頭してきた技術があるので、紹介します。 一つは、画像に動きを出したいときに便利なのが、Java Scriptのプログラムです。スライドショーも作成できます。この技術であれば、iPhoneにも有効です。 二つ目は、動画をWEBサイトに埋め込むことも一般的になりました。You Tubeのプラグインは多くのOSに対応しており、またスマホに事前にインストールされているYou Tubeアプリとの連携もスムーズです。

⑧ スマホの画面幅とWEBサイトの全体幅が合っていないと嫌われる

 

1.WEBサイトの全体幅が小さすぎる場合 余白が大きくなり、一行の文字数が少なくなるため、読みづらく感じます。

2.WEBサイトの画面幅がちょうどいい場合 スマホ画面を有効的に活用できています。

3.WEBサイトの全体幅が大きすぎる場合 スクロールバーが横方向にもできるため、操作性が低下します。

スマホの画面幅は機種により異なります。iPhoneの解像度を見てみると、iPhone3Gは横幅480pxだったのが、iPhone4/4Sでは960px、iPhone5では1136px、iPhone6では1334px、iPhone6Plusでは1920pxです。機種により異なり、時代とともに大きくなる傾向があるのがわかります。 一方、Androidの解像度を見てみると、2014年に日本国内で発売された主要機種の解像度は横幅が480px~1440pxと機種により異なり、バラつきがあります。

したがって、スマホサイトを作成する際は、様々な横幅の機種に対応できるようにサイト制作を進めます。

⑨ 入力項目が多すぎると嫌われる

スマホでは入力が大変

お問い合わせフォームや会員登録フォームなど、フォームを設置する場合には、より細やかな配慮が必要です。PCでは比較的簡単に入力欄を選択して、テキストを入力できますが、スマホでは入力欄を選択するのに苦労し、テキストを入力するのに苦労するからです。

⑩ アクセスできるコンテンツが制限されると嫌われる

 

サイトを企画している現場では、「スマホでわざわざこんな情報を読まない」「外出先から見るページだけスマホ対応すればいい」という空気が流れる場合があります。

「スマホでわざわざこんな情報を読まない」=PCを主として使う人の言い分。実際、女性の約半数はPCを使わず、スマホを主に使っています。スマホでインターネットの閲覧行動を完結できることを望んでいます。

「外出先から見るページだけスマホ対応すればいい」=スマホ利用場所の90%が自宅という調査結果です。スマホは外出時でも在宅時でも身近にあるデバイスです。 気軽に検索できて、膨大な情報を読める便利な持ち物になっているのです。

このようなユーザーの使い方を考察すると見えてくることがあります。それは、「スマホ向けサイト」は、PC向けサイトの簡易版ではないということです。スマホ環境に最適化して、求めればPCと同程度の情報を手に入れられるという環境が、求められているのではないでしょうか。

まとめ

スマホユーザーが嫌う10のことをあげました。筆者がよく経験する「嫌われポイント」を中心にまとめましたが、スマホユーザーのことをよく知りイメージすれば、配慮すべきポイントはもっとあると思います。具体的な利用状況を意識して、サイトを見返すことができれば、スマホ最適化のヒントがさらに見つかることでしょう。

最後に、サイトのターゲットとする性別・年齢層の人物に依頼して、実際にスマホで自分の管理しているWEBサイトを操作する姿を観察させてもらうと良いでしょう。一番のスマホ対策になるはずです。

 

CTA (コール トゥ アクション)を改善して、反響を呼び込む5つの条件

<質問>

会社のホームページを運営しています。
新規の問合せが来るように意識して、この数カ月、ほぼ毎週のようにコンテンツを追加やサイトの改善に取り組んでいます。
その結果、色んな数字が以前よりも良くなりました。検索エンジンでの順位が上がり、アクセス数も増え、直帰率も大分下がりました。また、閲覧時間や閲覧PVも良い数字になってきました。
しかし、肝心のお問い合わせがなかなか増えません。
一体何がいけないんでしょうか。

<回答>

検索エンジンの順位が上がり、アクセスが増えたということは、SEO対策がしっかりできているということですね。また、直帰率が下がったというのも、ユーザーを魅了するコンテンツが作れている可能性が高いと思います。

では、何故お問い合わせが増えないんでしょうか。

<ユーザー視点からみたホームページ閲覧行動>

アクセス解析の内容を踏まえて、ユーザーの行動を想像してみましょう。
①あなたのホームページに訪れたことのなかった人が、検索エンジンからホームページを見つけました。
②あなたの会社のホームページを見つけ、内容がしっかり書かれていたので、数ページ閲覧しました。
③サービス内容や金額等の相場感もわかりました。
④その後、他にも同じような業者がないか探しに、検索エンジンの画面に戻りました。

ユーザー視点で①~②~③までは、SEOが出来て、質の良いコンテンツでユーザーを魅了できているのですが、次のステップ(お問い合わせ)に結び付けていないようですね。
では、④で、「他にも同じような業者がいないかな?」の代わりに、「ここに問い合わせてみようかな?」と思わせることができたらどうでしょうか?
今回は、この④「ここにお問い合わせてみようかな?」と思ってもらうための工夫について紹介したいと思います。

ユーザーの行動を促すCTAとは

コールトゥアクション

CTA (Call To Action) とは、広告用語の一つで、行動喚起や行動要請という意味です。
インターネットを閲覧していると、右のような画像を見た経験はありませんか?

このように、読み手のユーザーに次の行動を促すためのきっかけをCTAと言います。

同じ「お問い合わせボダン」ひとつとっても、ボタンに記載されているテキストが違うだけで反応率が何倍にも変わることがあります

どんなに良いサイトを作っても、CTAに問題があれば、反響を出すのは難しいでしょう。では、良いCTAとはどのようなものでしょうか?

ユーザーの行動を促すCTA、5つの条件

① 今まさにやりたい事を言語化していること

人が検索する時に、その後の自分の行動を予測しているとは限りません。検索結果の内容次第で、その人の行動が変わる場合があります。
このようなケースは、WEBサイト運営側が、次の行動を言語化して提案することが重要になります。

例えば、自分の滑舌に悩みを抱えている人が「滑舌」と検索するとします。検索する時点では、滑舌に関する何が出てくるのか想像していなかったのですが、良く見ると滑舌を良くするための書籍や、発声レッスンの体験申込み、個人ブログで滑舌を良くするためのノウハウ情報など様々な情報が出てきます。

その人は、これらの選択肢の中で、最もその人が「今まさにやりたい事」だとピンときたものを選びます。

書籍購入かもしれないし、イベントの無料体験かもしれないし、個人ブログを読む事かもしれません。
読み手に「ピン」と来るような行動を用意すること、それがCTAです。

② お手軽さを表現していること

今すぐ簡単にお申込みできるお手軽さが大切です。
理想的なのは、今ホームページを見ている状態で即座に行動(お問い合わせ・申込みなど)を完了できることが理想的です。
しかし、あまりにお手軽すぎるとキャンセル率が高くなるといった後工程の問題が発生する可能性があります。
最もお手軽なことがベストではなく、あなたのビジネスにとっての最適値を探ることが重要です。

③ リスクを感じさせないこと

ユーザーがインターネットを通じてお店や会社を探すことはメリットが多くある一方で、リスクがあるのも事実です。
(リスクの例)
・もしかしたら、商品やサービスの品質が低いかもしれない。
・もしかしたら、商品が届いたら、自分のイメージと違うかもしれない。
・もしかしたら、悪質な業者かもしれない。
・もしかしたら、無免許で運営している事業所かもしれない。

WEBサイトの運営者はユーザーのリスクを極力減らす努力をしたほうが良いでしょう。

例えば自動車の購入や、エステの年間契約のように、まとまった金額の買い物をする際は、「失敗したくない」という気持ちが働くものです。
そのような場合は、例えばファミリー向け自動車活用ノウハウ冊子や、エステの体験申込みなど、リスクの少ない行動を促すように設計することも大切です。

④ WEB経由で申し込んだ時の特典が明確であること

堅実で真面目なユーザーほど、特典が効果的に働く傾向があります。
つまり、他社のホームページではなく、あなたのホームページが選ばれる決め手になりえます。
WEBでの申込みで特別割引を行ったり、限定プランを用意したり、また、プレゼントや粗品を用意したりする等、業種業態により色んなパターンがあります。

⑤ クリックしたくなるデザイン表現であること

最終的に行動を決めるのは、読み手ユーザーの「心」です。
心が前向きに決断する時、気持ちはHOTでしょうか、COOLでしょうか?
多くの場合、HOTですよね?
HOTな感情を呼び起こすようなデザイン・色合い・言葉を選び、訴えかけることが大切です。

(参照記事)サイトの配色を決める時に抑えておきたい色の特徴とWEBデザイン

CTA変更を実践するには

ユーザーが行動を起こすトリガー(引き金)となるCTAは企画できそうですか?

キャンペーン単位・商品単位で、トライ&エラーをしていくと、それぞれ最適化したCTAを探しやすいと思います。

(参照記事)【保存版】会社ホームページに使いやすいボタン素材サイト(無料)

(参照記事)ホームページの目標設定は経営者の腕の見せ所

【保存版】会社ホームページに使いやすいボタン素材サイト(無料)

<質問>

お問い合わせリンクとは
ホームページを自分で更新して運営しています。
お問い合わせページへの誘導リンクが弱いことに気付き、テキストリンクから画像ボタンリンクに変更しようと思っています。
しかし、画像編集ソフトは無料の簡単なものしか持っていないので、画像ボタンをどのように手配しようか悩んでいます。何かいい方法はありませんか?

<回答>

お問い合わせボタンとは
ボタンはホームページのパーツの中で「クリック」を促す重要なパーツです。
インターネット上には、よくデザインされたボタンをダウンロードできるサイトがいくつかあります。
今回は、ビジネス向きに使いやすく無料で利用できるサイトを紹介しますので、こちらから使ってみてはいかがでしょうか。

【ご注意点】基本的には本記事を書く時点で、商用利用OK・クレジット表記不要のものを中心に挙げています。ご利用の際は、リンク先の利用規約をお読みの上、ダウンロードしてご利用ください。

完成形(に近い)ボタンをダウンロードできる素材サイト

ボタンメイカー

【特徴】
・画像編集ソフトがなくても、任意の言葉を入れることができます。
【URL】
http://box.aflat.com/buttonmaker/
【利用法】
ボタン内に入れる文字やボタンの色・効果・サイズを指定して作成し、ダウンロードして利用します。
【ボタン画像のファイル形式】
GIFボタンメーカー

ソザイング

【特徴】
・すでに完成しているボタンをダウンロードできます。
・自分で文字を入れてボタンを完成させる素材をダウンロードできます。
【URL】
http://sozaing.com/category/material/btn/
【利用法】
圧縮ファイル(ZIP)を解凍して利用します。
【ボタン画像のファイル形式】
PNG、JPG、AIなどソザイング

ボタンマルシェ

【特徴】
・自分で文字を入れてボタンを完成させる素材をダウンロードできます。
・無料会員登録が必要(同時にメルマガも無料購読)
【URL】
http://button-marche.net/
【ボタン画像のファイル形式】
PSD、PNGボタンマルシェ

超シンプル素材集

【特徴】
・自分で文字を入れてボタンを完成させる素材をダウンロードできます。
【URL】
http://sozai.akuseru-design.com/category/sozai/button/
【ボタン画像のファイル形式】
PNG超シンプル素材集

まとめ

弊社では、WEB制作の際だけでなく、提案資料にこのようなボタンを使用する場合があります。
よくデザインされたボタンがインターネット上で共有されていることは、大変ありがたいものです。

ボタンを使いこなすと便利ですが、デザインには注意が必要です。
よくデザインされたボタンであればあるほど、ボタンだけが周囲から浮いてしまったり、ボタンがサイトデザインをひっぱってしまったりするケースも。
ボタン選びをする際は、ボタン自体のカッコ良さよりも、ボタンを載せる場所のデザインとの相性を大切にして選んでくださいね。

メディアを味方にして、認知度を高めよう

一躍有名になった「人」「会社」「商品」「サービス」は、多くの場合、メディアのプラスの影響を受けています。
このように、会社やブランドの知名度を上げていく上で、メディアは欠かせない存在です。

今回は、各メディアの特徴や、中小企業の関わり方に注目してみたいと思います。

テレビ

自宅だけでなく携帯電話や車内でも見られるようになりました。様々な生活シーンに取り入れられているメディアです。

テレビの主な特徴

【放送局の種類】
公共放送、民法放送、ケーブルテレビなど
【テレビの種類】
報道番組、娯楽番組、教養番組、教育番組、広告放送など
【テレビの主な特徴】
・速報性に優れる
・情報を「視覚」と「聴覚」でわかりやすく伝えられる
・情報を即時に広範囲へと波及させるのに適する
・多額の広告料で運営する場合が多く、企業や団体の影響を受けやすい
・映像になる素材が必要

中小企業がテレビに出るとしたら

【(無料)意外と多い取材・出演依頼】
・会社のホームページやブログにキャラや情報を掲載しておくと、取材依頼や出演依頼が来たケースも。地域、業種、会社のキャラや遊び心が引き金になるようです。
【(有料)テレビCMの特性】
・注目度が高く、商品やブランドの認知度を上げるのに効果的
・性別や年齢層を問わず、幅広い層に見てもらえる
・社会的信用度が高く、CMを出すことで企業の信頼度を高める効果がある
・映像と音声を使用でき、表現の幅が広い。
・WEBサイトへのアクセスの入口として、効果的に使うことができる
・電波料とCM制作費が発生する。
・電波料は、15秒あたり1万円~100万円程度(地方/全国)

新聞

新聞の主な特徴

【新聞の種類】
主要5紙、ブロック紙、地方紙、産業経済紙など
【紙面の種類】
社会面、経済面、政治面、生活面、文化面、運動面、地方面、情報面など
【新聞の主な特徴】
・公共性が高く、正確性・信頼度が高い
・情報を正確に広範囲に伝達するのに適する

中小企業が新聞に露出するとしたら

【(無料)地方面や生活面に多い中小企業の記事】
・中小企業が取材を受けるとしたら、多くの場合が地方面か生活面。新聞に取り上げやすいネタをホームページに用意したり、新聞記者と交流をもったりしている企業が多い。
【(有料)新聞広告の特性】
・地域によるセグメンテーションが可能。
・白黒が多く、表現の幅は限定的。
【(有料)折り込みチラシの特性】
・配布エリアを選定できる。
・比較的低予算で始められる。
・ブランドやキャンペーン・イベントの認知を高めるのに効果的
・WEBサイトへのアクセスの入口として、効果的に使うことができる

雑誌

雑誌は購買層が明確に細分化されている場合が多く、オピニオンリーダーとしての側面もあります。
特定の嗜好のユーザーにアプローチすることが期待できます。雑誌を読んでいる姿

雑誌の主な特徴

【雑誌の種類】
ファッション誌、情報誌、専門誌、趣味誌など
【雑誌の主な特徴】
・雑誌ごとに個性が明確に細分化しており、ターゲットを絞りやすい
・詳報性、解説性・保存性に優れる
・新聞よりも再読率が高い

中小企業が雑誌に載るとしたら

【(無料)雑誌の取材】
・オンリー1やナンバー1、話題性のあるものは取材を受け易い
・地道でも完成度の高いコンテンツをWEBに掲載していると、取材を受けたケースあり。
【(有料)雑誌広告の特性】
・商品やブランドの認知度を上げるのに効果的
・ターゲットのセグメント分けが比較的容易にできる。
・紙面がカラーの場合は、比較的自由に表現できる。
・WEBサイトへのアクセスの入口として、効果的に使うことができる

業界紙

業界紙・業界誌は、業界の数だけある、業界の活性化を目的としている場合が多いです。業界内での存在感を強くしたい場合に効果的です。
誌面に限りがあるので、WEBと組み合わせて使用することで、相乗効果が期待できます。

業界紙の主な特徴

【業界紙の種類】
業界の数だけあり、業界ごとに複数ある。
【業界紙の主な特徴】
・読者が限定的。
・業界内での影響力は大きい。
・提供する情報には深さが求められる。

中小企業が業界紙に露出するとしたら

【(無料)業界紙の取材枠】
・展示会やイベント企画は比較的掲載されやすい。
【(有料)業界紙広告の特性】
・業界内での存在感を高めることができる。
・読者層が非常に限られているため、伝えたい情報を伝えたい層だけに伝達できる。

ウェブサイト

ウェブサイトは、今までに述べた他のメディアと組み合わせて使うことで、相乗効果を期待でいます。

ウェブサイトの主な特徴

【ウェブサイトの種類】
ポータルサイト、ニュースサイト、専門サイト、会社案内サイト
【ウェブサイトの主な特徴】
・速報性が最も高い。
・扱う情報量が多く、表現の幅も広い。
・ニュースは転載され、情報が拡散しやすい。
・即時に広範囲へと波及させるのに適する。
・多くの情報を求めているため、比較的掲載しやすい。
・低資金で運用している会社が多い。
・情報の正確性が低い内容も含まれている。
・他メディアと異なり、スポンサーの影響を受けず、中立な立場を保っているウェブサイトも多い。

中小企業がウェブサイト広告を出すとしたら

【バナー広告の特性】
・バナーを掲載するウェブサイトの影響が大きい。
・マイノリティな趣味志向を持っている人向けにもしっかりアプローチできる。
・費用形態は、毎月定額のところ、表示回数により変動するところの2種類が主。
【リスティング広告の特性】
・ユーザーが検索エンジンを利用した時に、検索結果画面の広告枠で表示させることができる。
・1クリック事に費用がかかる。
・検索ワードごとに出稿できる。
・即日出稿することができる。
・地域を細かく絞ることができる。
・広告閲覧後の閲覧状況のデータをとることができる。

まとめ:あなたの会社のターゲットはどこにいますか

どんなに立派なホームページを作ったとしても、あなたの会社のターゲットがホームページを見ていないのであれば、意味がありません。
あなたの会社のターゲットがどんなメディアに日頃接しているのか、どんな行動をしているのでしょうか。
もしもそれが判れば、そのメディアに広告出稿をすることで、効果的な広告展開が可能です。
また、WEBと他のメディアと組み合わせることで、様々な可能性が拡がります。

◎ あなたのお客様は、どんなメディアに触れていますか?
◎ そのメディアとWEBサイトの特徴を活かすとしたら、どんな企画がよいでしょうか?

【WEBサイトの目標設定が出来ていない人必見】サイトの種類別年間目標の立て方

<質問>

社長から、WEBサイトの年間目標を立てるように言われました。
私はWEBサイトを毎月更新していますが、どのような目標を立てればいいのかイマイチ検討がつきません。
目標を数値で立てるように言われましたが、アクセス数位しか思いつきません。アドバイスがあればお願いします。

<回答>

質問者の方のWEBサイトは、何を目的としたWEBサイトでしょうか?

○ 通販で売上を上げること?
○ 来店予約やお問い合わせを増やすこと?
○ 採用応募者を増やすこと?

WEBサイトにも色んな種類があり、その種類により目標も変わります。
今回は記事全体を通して、WEBサイトの種類別に、年間目標の例を紹介します。

年間目標はの立て方

まず、基本的には、あなた(従業員)の年間目標を立てるのと同じように、WEBサイトの年間目標を立てることを考えればよいのではないしょうか。

年間目標は、12ヶ月後にどの地点にいるかのゴールを決めるものです。
できることなら、会社にとってもあなたにとってもハッピーになるものがいいですね。

・それを達成した時に価値のあるもの
・達成できる可能性があること
・それを達成するために、あなたの時間・労力・想いを注げること

ビジョンから導く、年間目標(KGI)とステップ(KPI)

例えば営業マンが年間目標を立てる時、どのように考えていますか?
会社により異なると思いますが、以前私が努めた会社を例に出してみます。ビジョン・目標・ステップ

営業マンのビジョン
⇒今年中に営業マンとして自立したい。

営業マンの年間目標(KGI)
⇒年間売上3000万円の壁を超えたい。

営業マンの目標達成のためのステップ(KPI)
・1年間で商談100件
・そのうち、30件で受注獲得(受注率30%)
・受注案件の平均受注単価は100万円
(商談件数)×(受注率)×(平均受注単価)=(年間の受注金額)

このように、
①ビジョン
②年間目標(KGI)
③ステップ(KPI)
の3段階で考えると、現実化しやすいと思います。

では、WEBサイトにこれを応用してみましょう。

WEBサイトの種類とビジョン

あなたの会社のWEBサイトは、どのような種類でどんな事を目的としているのでしょうか。それにより、ビジョンも変わってきます。
まずはよくある中小企業のWEBサイトについて、分類してみましょう。

①お問い合わせ獲得型WEBサイト

扱っている商品やサービスについての詳しい情報やキャンペーンを掲載したWEBサイトです。
一定のSEOや広告、キャンペーンを行い、WEBサイトへの集客を行うこと、
説得力や競争力のある内容を掲載してお問い合わせを獲得することが求められます。

《ビジョンの例》
・お問い合わせ件数を増加させて、会社の売上に貢献する。
・店舗のキャンペーンとWEBサイトを連動し、集客に貢献する。
《年間目標の例》
・年間で60件のお問い合わせを獲得
《ステップの例》
(お問い合わせ件数)=(アクセス数)×(お問い合わせ率)
・月間のお問い合わせ件数を平均5件
・月間のアクセス数を1,000件達成する
・お問い合わせ率を0.5%達成する

②リスト獲得型WEBサイト

潜在顧客の連絡先を獲得するためのWEBサイトです。
「資料ダウンロード」や「プレゼント」「応募」等により、リストを獲得します。獲得したリストは、今後の営業アプローチや情報発信に使用する事ができます。
一定のSEOや広告、キャンペーンにより、WEBサイトへの集客を行うこと、魅力的な企画が必要になります。

《ビジョンの例》
・リストを獲得して、営業部門に貢献する。
《年間目標の例》
・リスト獲得件数を前年度比10%増
《ステップの例》
(リスト獲得件数)=(アクセス数)×(リスト獲得率)
・アクセス数を維持する。
・リスト獲得率が10%高くなるような企画コンテンツを作成する。

③通販型WEBサイト

インターネット上で、商品の購入が完結するWEBサイトです。
一定のSEOや広告、キャンペーン・メルマガ等により、WEBサイトへの集客を行うこと、商品の必要な情報や購買を後押しするような魅力的な写真・コピーが必要になります。

《ビジョンの例》
・年商を上げる。
・取扱い商品を増やす。
・通販サイトの数を増やす。
《年間目標の例》
・年商を昨年度比10%増達成。
《ステップの例》
(売上)=(アクセス数)×(購買率)×(平均単価)
・アクセス数を維持する。
・購買率を5%上げる。
・平均単価を5%上げる。

④ブランディング型WEBサイト

会社・商品・サービスの信頼を獲得するためのWEBサイトです。「とりあえず」WEBサイトを作った方もこれに該当します。
会社概要や事業内容、ブランディングに関する事が掲載されており、御社に興味を持った人がどのような会社なのかを知ることができます。
「会社の顔」として、整備し、最新情報や季節に合った情報を掲載することが重要になります。

《ビジョンの例》
・WEBサイトを見た人が抱く『会社の印象』を良くする。
《年間目標の例》
・掲載情報を充実させ、満足度アンケートにより定量評価する。
《ステップの例》
・季節ごとに情報を掲載していく。
 (お客様の声、商品情報の追加、コラムなど)

⑤告知型WEBサイト

新商品や新キャンペーンごとに追加していくWEBサイトです。
ターゲット層が商品やキャンペーンを「認知する」ことを目的とする場合が多く、通常広告と連動して制作します。

《ビジョンの例》
・告知型WEBサイトを通じて、ターゲット層に商品を認知してもらう。
《年間目標の例》
・新商品の告知サイトを通じて、1万人に新商品情報をリーチする。
《ステップの例》
・月間平均アクセスユーザー数を1,000件達成。

⑥情報発信型WEBサイト

業界情報やニュース等を情報発信するWEBサイトです。
閲覧規模が大きくなると、広告収入が見込めます。

《ビジョンの例》
・広告収入を増やす。
《年間目標の例》
・広告収入を前年度比50%増にする。
《ステップの例》
(広告収入)=(広告単価)×(広告個数・期間)
・サイトのPVを増やし、広告単価を前年度よりも20%上げる。
・広告個数を前年度よりも25%増やす。

⑦採用獲得型WEBサイト

採用応募者を獲得することを目的としたWEBサイトです。
WEBサイトへのアクセス獲得のために、SEOや広告出稿を行ったり、採用のポータルサイトに登録したり、応募者にとって魅力的なコンテンツを掲載したりします。

《ビジョンの例》
・応募者を昨年よりも増やす。
・インターネット上での存在感を高める。
《年間目標の例》
・新卒応募者を5名獲得する。
《ステップの例》
(新卒応募者)=(アクセス数)×(応募率)×(合格率)
・新卒応募を25件獲得する。
・アクセス数を25,000件獲得する。
・応募率を0.1%維持する。
・合格率を20%維持する。

⑧代理店獲得型WEBサイト

代理店の獲得により、会社の経営に貢献するWEBサイトもあります。

《ビジョンの例》
・WEBを活用して、代理店開拓を行う。
《年間目標の例》
・WEB経由で代理店と5件契約する。
《ステップの例》
(代理店契約数)=(アクセス数)×(説明会集客率)×(商談率)×(成約率)
・アクセス数を年間で5,000件獲得する。
・説明会集客率を1%維持する。(50件)
・商談率20%を維持する。(10件)
・成約率50%を維持する(5件)

まとめ

良く見かける8種類のWEBサイトのビジョンや目標を見てきました。
実に多くの種類のWEBサイトや年間目標があるのではないでしょうか。

年間目標の達成を繰り返すことで、企業への貢献度や影響度が大きくなっていきます。そのような段階になると、WEB関連の予算も拡大しやすくなるのではないでしょうか。

1月は、一年で一番最初の月。
フレッシュな気持ちで計画を立て、今月から始まる1年を良い年にしたいですね。